「…ゆず…ゆず?」

「……ん」

「ごめんね?起こしちゃって。
お昼食べないとなのに
電話かかって来たせいで
ゆず寝ちゃったからさ?」

「…ぃま…なんじ」

「3時すぎ
なんか食べられそう?」

「食欲は…あ、る」

「珍しいね?じゃあ少し食べようか
今熱計るから待ってね」

さっきより体は重いし寒い。
悪化してるのは分かり切ってる

そんな中体温計は鳴り響いた

「あー8度9分…
ゆずさ、食欲あるけど体動かないでしょ」

「ん…」

「久しぶりにこんな高熱だからね…
ちょっとさ今どんな感じか
教えてもらってもいい?」

「さむぃ…」

「寒いか…てことはまだ上がるな…
体はもう動かないよね…
あ、話すの辛いよな
俺、聞いてくから答えて
喉は?痛い?」

「んーん…」

「頭痛い?」

「ん…」

「ガンガンする?」

「んーん」

「ズキズキする?」

「んー…」

「殴られてるみたいな鈍い感じ?」

「…ん」

「お腹は?痛い?」

「…へーき」

「おっけわかった」