あれから10分ほどが経って
玄関の扉が空いた音がした


その音と共に
急いでいる足音が聞こえて
すぐにリビングの扉が開いた


「ゆずっ」

「…おかえり」

「寝室にいると思ったから驚いた
大丈夫?かなりきつそうだけど」

「首からしたがもう動かせない」

「そっか…
昨日は熱なかったんだよね?」

「ん」

「んーどうしよ。
とりあえずベッド運ぶからね」


私を軽々持ち上げて
龍はスーツのまま寝室に運んでくれた

「龍…」

「ん?」

「着替えて…いいよ」

「ありがと
すぐ着替えてくるから待っててね」

寝室から出て行った龍を眺めて
ぼーっとしている間に
すぐに龍は普段着になって戻ってきた



聴診されて一言
「病院いく?」

「……やだ」

「んーまぁ今日出たから
少し様子見るか…
悪化してったら行こうね?」

「…うん」


龍とその会話をしたところで
龍の電話がなり
龍が電話をしに行って
私は眠りについた