「どうしたの??2人とも」

「柚…悠…」

「覇瑠が体調悪いのに
隠すし診せてくれないし、
熱すら計らせてくれないのに
学校行こうとするから」

「覇瑠体調わるいの?」


「対したこと無いの。
ほんとに、少し怠いだけ」

「とりあえず落ち着いて?
覇瑠も荘も。
で、覇瑠は熱計ろう?」

「嫌…」

「覇瑠、ほんといい加減にしろ」

「学校いく。時間ない」

「とりあえず計ろう?覇瑠」

もうダメだと思ったのか
渋々頷いて体温計を挟んだ覇瑠



少ししてからなった体温計を
私が抜き取り
「7度6分…」と呟いた


「どこが熱ないの?ねぇ
ほんといい加減にしろよ?
今日は休め。」

「嫌だっていってんじゃんっ!
こんなの大丈夫だもん!
荘には迷惑かけないから!」

「そういう問題じゃないんだよ
迷惑だからとかじゃないから
ただただ心配なんだよ。わかるだろ?
それに熱ある状態でいって
悠と柚に移ったらどうすんの?」

「マスクするもん」

「あのなぁ…」

「もぅ!いいじゃんっ!
いかせてよ!荘のばかっ!」

「なんで俺がバカになるんだよ」

「行くっていってんじゃん
大丈夫っていってんじゃん!」

「それで悪化させんのだれだよ」

「もういい。行くから」

「おいっ!覇瑠!」
そんな荘の声を振り切り
覇瑠は家を飛び出して行った