「ゆず…ゆず…ゆーず」
龍の声で目が覚めた
うっすらと目を開けると
龍の顔が目に入った
「おはよう。気分どう?
熱は6度代まで下がってるよ
脈の方はまだ苦しいと思うけど」
「ん。昨日よりまし」
「今日ってさ7:30から9:00までの
授業の説明だけでしょ?」
「ん?うん。多分」
「本当は発作出てるまま
行かせられないんだけど、
まぁ病院隣だし1時間半だしいいよ」
「ありがとっ」
「でも待って?」
「ん?」
「まず今の症状きちんと話して?
把握しておきたいから」
「今は息苦しいだけだよ」
「そっかならよかった
でも本当に無理は禁物だよ」
「うん」
「智と壮にも話してあるから
悠と覇瑠も知ってると思うから。
あと終わったらそのまま
病院の外来診察来てね」
「え、あ、うん」
「ほとんど何にも食べれてないから
今日も栄養の点滴打つから」
「わかった」

