「…ず?…ゆず…ゆず?」
「…ん?」
龍の声に目を覚ますと
見慣れた家の天井だった
「おはよ。体大丈夫?
ちょっと音聞かせてね」
龍は聴診をしながら
私の脇に体温計を挟んだ
「うん少しは良くなったね
体調はどんな感じ?」
「軽くなったよ」
「あ、体温計なった
7度2分だな」
「寝てたおかげで全然大丈夫だよ」
「そっか良かった。
今さ8時なんだけど何か食べれる?」
「んー…」
「食べたくないのは分かるけど
明日のこともあるし
少しは食べて体力戻さないと」
「ん…サラダだけ…」
「わかった」
「向こういく。」
「起きられるか?
まだ少し不整脈あるからな?」
「うん分かってる
少しだけ息苦しいから」
「ゆっくりでいいから」
ゆっくりリビングに着いて
座って待っててって言われたから
黙って椅子に座った

