呼び出された智は出て行き
私と龍の2人になった
私は天井を見ながら口を開いた
「りゅう」
「ん?」
「学校さ…行きたい」
「あぁ分かってる
ただ体の問題なんだよ」
「うん…そうだよね」
「音聴かせて?」
そう言いながら龍は
私に掛かってるタオルをとって
服を上げて聴診をし始めた
暫くの沈黙の後
龍が躊躇いながら口を開いた
「まだ少し…な
完全に体調良くないだろ?」
「うん…」
「明日授業選択の日だろ?
それに行きたい気持ち分かるし
俺も行かせてやりたい
だから今日は何にも考えないで
取り敢えず安静に寝ろ」
「分かった
少しでも良くなるように寝る」
それから沈黙になり
龍は私のそばに座って
私を眠らせようと肩をリズム良く叩いて
私は睡魔に誘われて
そのまま眠りについた

