気がついたときには
真っ白な天井と点滴が視界にあった
少し見回しても誰もいなくて
人の声も聞こえない
時計はちょうど視覚になってて
眠ったまま来てるから
携帯も持ってなくて
時間も分からずに状況が把握できない
とりあえず誰かが来るのを
待とうって思っているけど
人の気配すら無くてどうしよう…
その状態で10分くらい経った頃、
部屋の扉が控えめに開いた
目線だけ動かして見たら
智と龍の姿があった
「あ、起きてた?ごめんね」
「大丈夫」
「気分どう?」
「痺れとかなくなったから
全然大丈夫」
「そっか良かった。」
「ゆず?」
「ん?智どうしたの?」
「あんな近くにいたのに
気付いてやれなくてほんとごめん」
「私が隠してたんだから
智のせいじゃないよ
それにもう全然大丈夫だし」
「ほんとに悪かった」
「大丈夫だってば笑」
「智柚もこう言ってるし
な?テンション戻せよ」
「ほんとに体調大丈夫なのか?」
「うん本当。
だからいつも通りになって?」
「さんきゅ。」
それから話そうとしたとき
智のPHSがなって呼び出された

