「はやく帰って来れて良かった」
「ほんとごめんなさい」
「柚がしたことはダメなことだし
ほんとに危なかったから次は無いけど
色々前兆があったのに
気づけなかった俺も俺だし
今回はまぁなんとかなったから許す。
でも本当に次は無いからな」
「…ん。」
「まだ苦しいか?」
「不整脈もほとんど無いから
苦しさはほとんどない」
「そっか
取り敢えず体温計るな」
龍は体温計を脇に入れて
私の腕を押さえててくれた
暫くして音を立てた体温計を
龍が静かに抜いた
「7度5分だよ」
「明日だめ?」
「んー柚さ体重いくつ減った?」
「……」
「正直に。」
「5キロ…」
私がそう口にした途端
龍は口を閉じて考え始めた

