電話ではなんとか
荒い息を抑えて話せたけど
もうすぐ龍が帰ってくるなんて
予想外すぎて焦る気持ちを
どうにか落ち着けようと
思えば思うほど焦る…
とりあえず
テーブルに出しっぱだった薬を
すぐにいつもの場所にしまって
龍の為にお昼ご飯を作った
仕方ないから簡単なものだけ作って
リビングのソファーに座ると
タイミング良くか悪くか
龍が帰ってきた
「おかえり。お疲れ様」
廊下に出て
龍の荷物を受け取ろうとした
「ありがと」
そしたら龍がいつものように
私を抱きしめた
「…」
いつバレるかヒヤヒヤしながら
黙っていると
龍がすぐに口を開いた
「柚なんか隠してない?」
「なんで?
なんにも隠してないよ」
「息荒いし顔色悪い」
「そんなことない
ほんとに大丈夫だよ?
龍疲れてるでしょ?ご飯食べる?」
「ゆず。隠すなよ」
「なんにも隠してないもん」
「とりあえず座って話そう」
そういってリビングのソファーに
移動した

