車に着くと
さっきまで座っていた席に座って
運転席と助手席の後ろにある
カーテンを、しめてから
龍はカバンから聴診器を出した


「ちょっとだから深呼吸してて」

わたしは頷いて深呼吸を始めた


心音を聞き始めたとき
一瞬龍の表情が強張ったけど
そのあとすぐ普段通りになった

聴診がおわったらすぐに
「なんかあった?」って聞いて見た


「んー少しだけ不整脈出てる」

「えっ全然気がつなかった…」


「このくらいなら薬飲んで少し休めば
着くまでには治るはずだよ」

「本当に?大丈夫?」

「うん大丈夫だよ」


それから車に戻ってきた皆に話して
私は車が出しだい
横になって眠りについた