ドアをあける手が震えている自分。 しかも皆からの目線が私に一点に集中している。 どうしようどうしようどうしよう 緊張してるとか、ばれないようにしなきゃ… 教卓の前までくると、 「じゃあ、波崎さん、自己紹介お願いします」 先生に促された。 「…………………」 皆からの目線が痛い。 「波崎さん?」 先生も心配そうな眼差しでこちらをみる。 もう、言っちゃえ!! 「………………波崎稚那。よろしく。」