「あー、広かったなあー…」
家を出たのが10時すぎ…
今はもうお昼だ。
長居しすぎたかな…
帰り道は迷いませんように。
またケータイで地図をだして
今度こそは、と思いながら歩いている途中
また、てか、まだ
………………いた。
あいつ。変態野郎。
しかも………
木の上に。
サルか。と突っ込みたい。
でもさっき一応助けてくれたわけだし
お礼くらい言った方がいいのかな?
いやいや私そんなキャラじゃないよね?
「なに百面相してんだよ、」
やばい、みられてた…
てか
「百面相とかしてないし!」
また面白そうにクックッと喉を鳴らす変態野郎。
別に面白くないんだけど…!!!
「たどり着けてよかったな」
「あ!そうだ!さっき何したの?ワープ!?」
「さあな。」
さ、さあなって…
「じゃ俺今から昼寝するから、気を付けて帰れよ」
それだけ言って目を閉じてしまったそいつ。
なんだか振り回されてる気がする…
はあ…
帰ろ。

