「体調は大丈夫なんですか?」

「大丈夫よ!今でも退院できそうなくらい」


ふふっと屈託のない笑顔につられて、自分まで笑顔になる。


「お花、本当にありがとう。
とっても綺麗!私には勿体無いくらいだわ」


皐月は花束を見つめて、微笑んでいた。


その光景はとても絵になっていた。

きっとこの人に一生私は敵わない。
この瞬間でそう思った。