「こ、こんにちは」 「あ!陵ちゃんの!」 皐月がすぐに真奈美と分かったようで、にっこりと笑っていた。 「わざわざ来てくれたの? ありがとう」 「いえ!そんな… これ、どうぞ」 真奈美が花束を渡すと、「綺麗なお花ね」 とすごく喜んでくれた。 「どうぞ!座って? 狭いけど、ごめんね」 皐月は来客者用の丸椅子を指さした。