「じゃあ、また来るから。
またな」


「今日は本当にごめんなさい。
そして、ありがとう。

話せてよかった。

健太のこと。自分の気持ち。

陵ちゃんに話すようなことじゃないのに!
それに感情的になったりもして…」


ゴニョゴニョと皐月が語尾を濁した。



「そんなの大丈夫だよ。
気にすんな。
苦しくなったら、また言えよ。
俺、皐月のためならどこだって飛んで行くから」


「陵ちゃん……


ありがとう」


「じゃあな!早く寝ろよ」


陵は自分の言ったことが恥ずかしくなり、
ドアをピシャリと閉めた。