「ありがとう。話してくれて。 もう大丈夫。辛かっただろ」 それで健太さんの親御さんに責められたのか。 そして、それを一人で抱え込んで…………… 皐月の華奢な身体が震えているのが分かる。 「それは皐月のせいじゃない。 自分を責めたら駄目だ」 「私のせいなの。私がすぐに帰りたいなんて言わなかったら! 待ってるから、ゆっくり来てって言っていたら。 健太はきっと生きてた!」 皐月は陵の胸を叩いた。