「まあ!そんないいのに!」


眉を少し下げて、陵を見つめた。



「いいんだよ。好きだろ?果物」


「好きだけど…」


陵がぶっきらぼうに言うと、皐月は観念したように


「お母さんにありがとうごさいましたってお礼言っててね!絶対よ?」


と言った。