「お前も皐月んとこ、行ってやれよ。
あいつ、喜ぶはずだから」

海を見つめていた、陵が和樹を見た。

「そうする」



冷たい風が吹き付けた。

「さっぶ。帰るか」

「そうだね」

2人で、堤防沿いを歩いて帰った。