とりあえず、家に帰ることになり、堤防沿いを歩いていると和樹が駆け寄ってきた。


「皐月は!?」

「大丈夫。今は安定してるからあとは意識回復を待つだけだって」

そう言うと、和樹は安心したように、はぁ~と息をついた。

「お前、大畑のこと差し向けたろ」

陵がそう言いながら、和樹を睨むと
あ、バレた?と気まずそうに目をそらした。