「皐月は大丈夫だよ。親父さん! 信じてやれよ!」 陵はそう言って、皐月の父親を座らせた。 「そうだな。ありがとう、陵。 皐月はなあ、階段の上で意識を失ってそこから落ちたらしい」 「大丈夫ですよ、皐月ちゃんのこと皆で信じましょう!」 母親は微笑んで、皐月の父親を励ました。 やがて、しばらくすると、皐月が手術室から出てきた。