月光に照らされ、


海を見つめる皐月はとても綺麗だった。


陵が知ってる皐月とは別人のような雰囲気で声をかけるか戸惑った。



言葉のボキャブラリーが少ないせいか、
あまり上手には表現出来ないが、
まるですぐに壊れてしまう綺麗なガラス細工のようだった。


キラキラと輝いているが、すぐにでも壊れてしまいそうな脆く儚いガラス細工。


でも、すぐにでも声をかけなければ、目の前から消えてしまいそうで。
勇気を出して声をかけてみた。