「りょーー!おつかい行ってちょうだい」 「はあ?やだよ」 と小さく呟くものの、逆らったら怖いのが母親だ。 仕方なく階段を下りる。 「お醤油買ってきて」 お金を渡されて、家を出た。 もう暗くなっていても、街灯すらついていない道を歩いていた。 ふと、堤防に登って海を見てみると、人影が見えた。 陵が目を凝らして見ると、確かに誰かいる 気になって、浜辺へ降りて近くへ寄ってみると皐月だった。