陵はどの授業も基本寝っぱなしだったから、放課後になると、朝より充電されて元気になる。


「陵、帰ろ」

和樹が陵に声をかけた。


「おう!」

和樹と陵があの堤防まで来たときだった。

「なんでここにいんだよ」


陵がずっと2人のあとをつけていた、真奈美に声をかけた。

「あっ!バレてた?」


真奈美がてへっと出てきた。


「司波の家が知りたくてさ!いーじゃん!別に減るもんじゃないんだから」


「もう帰れよ。暗くなるぞ」

陵がそう言ったときだった。