千年樹


 そして、今日新たに聞いた君の言葉。


『鈴の…な、る……、木の下で、再び…………しゅ………ん………さ…ま…』


 鈴の、なる、木って何だ?

 鈴のなる木なんて、この世に――あるわけが――ない。


 もう、考えるのはやめだ。やめ。


 どうせ、考えたって意味がわかるわけでもないし。


「ほんと、意味がわからない」


 俺は、ふぅとため息をついてから、着替える為に布団から出た。

 ひんやりと冷たいフローリングが俺の頭を醒ましてくれる。