恋の華が舞う季節

でもあの日……


結衣ちゃんはいつもの様に、手紙を持って来て


その手紙が、結衣ちゃんからだったら


といつも、考えていたんだよ?


……欲深い?


あの時、結衣ちゃんは、僕に向かって


正直に、言ってくれたよね。


今まで僕は“自分をどうしたらよく見せれるか”


そればかり考えて


気持ちを押し殺していた。


結衣ちゃんが言ってくれて


本当に嬉しかった。


ちゃんと……“僕”を


見てくれてる気がして――


心が弾んだんだ。


僕は結衣ちゃんの一言一言に


馬鹿みたいに、一喜一憂してたんだよ?