恋の華が舞う季節

「有り難う。私を……想ってくれて」



今、再び2つの愛が、重なる。


失ってしまったもの程、辛いものは無かった。


秦に抱きしめられるたびに、枯れた心がどんどん温かい気持ちでいっぱいになってく。

好きと言ってくれる度に、心が満たされてく。


積もる愛をお互い抱えて、すれ違ってきた。


でも、重なっていく。


“好き”が溢れてく。


真っ直ぐに秦を想えば、好きが溢れるよ。


葵は今――
こんな私を許してくれる?



「……好きだから、本気で」


「うん」


「キス、していいか?」


「いいよ」



長いキスから伝わる、好きの気持ち。