恋の華が舞う季節

「そば……に?」


「ああ」


「どうして?」


「好きだからだ! 
 俺の“幸せ”は、結衣がいなきゃ、駄目なんだよ」



秦は涙を零しながら、私を抱きしめ離さない。


秦の温もりが、直に伝わってくる。




「……何度も何度も、結衣を諦めようとした。
 けれど心の中には、結衣しかいない。
 
 結衣を消そうとすればする程、好きになっていくんだよ」