恋の華が舞う季節

そして私達は修学旅行最終日に、一緒に手を繋ぎながら、まわった。


水族館では、みんなの視線が、気になったけど、遊園地では、もうすっかり慣れてしまっていて、凄く楽しかった。



「結衣ちゃん、これ」


「え?」


「今さっき、売店で買ってきた。
 僕大人になっても、一生、結衣ちゃんと側にいるって誓うから」



「うん。約束だよ」



観覧車の中――


私達はおそろいのリングを、指にはめながら、空を眺めてた。



沈む夕日がやけに赤かった。


観覧車は結局、足ブラには乗らなかったけれどね。