恋の華が舞う季節

「結衣ちゃん、汗、凄いよ? 大丈夫?」


心配そうに覗き込む。




「聞いて……欲しい事があるの」


「え……?」


「私っ!」


拙い言葉で良い。


伝わらなくても良い。


今、私の気持ちはここにあるから――


葵の隣に、いたいの。




「私、葵の事が、好き」