恋の華が舞う季節

「結衣! もう、分かった」


「――え?」



「結衣は、葵君が好きなんでしょ?」



好き……


好き……?



「す……」



葵に名前を呼ばれる度に、ドキドキして、上手く自分が保てない。


葵とちゃんと話したいのに、拙い言葉でしか、話せない。



この気持ちが――




“好き”――