恋の華が舞う季節

私もこの日ばかりは、ワクワクせずにはいられない。


「ね! 
 この遊園地観覧車足ブラになるやつあるんだって~!
 誰か乗ろうよ??」


「え……」


「あー―――! 
 そういや、結衣……。
 絶叫系苦手だったよね?!
 だから、さ! 
 これ絶叫系じゃないし!!」


「でも……観覧車って事は……つまり長い間足ブラ状態になるんでしょ?」


「大丈夫! 高所恐怖症では、ないんでしょ??」



いや、高いところも無理です……。



おかまいなしに、蜜柑は私に乗せようと必死だ。


でも突然、私の肩に手をおきながら、

「じゃあ、さ! 葵君と乗ったら?」


「――え゛……!」


いきなり、爆弾発言を、言い放つ。