恋の華が舞う季節

修学旅行、最後の日――


楽しくて、過ぎるように過ぎ去ってしまった2日間。


私達は、あの日から、ぎこちなかった。


というか、私が意識しまくって、半ば拒絶してたように思える。


「……結衣! 
 これで修学旅行、終わっちゃうんだよ?
 本当に、いいの?」 


「べ……別に、私は葵の事なんて!!」


「私は“葵君”とは、言ってないよ?」


「蜜柑~~!!」




今日、修学旅行最終日。


そして同時に、スケージュールは、一番楽しみにしていた、水族館へ行くのと、そこから午後6時まで、この県で最も大きな遊園地へ行く。


この日をみんな、ここぞとばかりに楽しみにしていた。