恋の華が舞う季節

この気持ちは何?



今までに感じたことのない思いが、頭を駆け巡る。


葵を思い出せは、照れくさいくせに、もどかしい。



溢れ出す想いが、滞ることなく、過ぎってしまう。



「――何だろう、この気持ち」



窓を見れば、満天の星。


その星さえも今の感情が見られてる気がして、恥ずかしい。


心臓の音が、聞こえる。



止まらない。



* * *



きっかけなんて――
今思い出しても、簡単で単純。


そして、この感情の意味を知ったのは修学旅行だった。



今思い出しても、綺麗過ぎる思い出に胸が痛い。