恋の華が舞う季節

何も言わないんだね……。


私が聞かされた真実について。



「結衣」



自然と体が震える。



「俺は、お前の中にいるアイツの存在を、消したかった……。

 そして結衣自身が俺の事を好きになってくれるよう、それだけを想っていた」



「私っ!」



「でもお前の心は、いつだってアイツのモノだろ?」




――私の……心……