恋の華が舞う季節

「嘘……」


「嘘じゃない。私達はとっくの昔に、別れてたの。

 もう束縛するのは嫌になって、自分が嫌になって、この町の高校に進学したの。

 何もかもを、置き去りにして。

 今は、寮に住んでる」



「そうなんだ……」





みんなこんなに、進んでるのに……私だけが、進めていない。