きっかけは、たった一通の手紙。


白い封筒に、私の家の住所が英語で書かれていた。



「――何、これ?」


「う~ん……。
 名前が誰か書いていないでしょ?

 しかも外国から来ているから、お母さん恐くてね……。

 開けてしまったら最近物騒な物があるでしょ?」