恋の華が舞う季節

「遅かったわね」

「うん……」


「ちょっとは、勉強しなさいよ。
 もう受験生なんだから」

「はー――い」


曖昧に答えて、それから自分の部屋へと行った。


そして窓を開けると、何だか寂しかった。


「今日は、満月だ……!」




夜は時に、惑わされそうになる。







私はそのままベットに項垂れると、寝てしまった。