恋の華が舞う季節

「結衣……」


蜜柑――!


「え?」


後ろには、秦もいた。





思いっきり目を逸らす。


私がやっといて最低だけど、やっぱり――!!



「私、今、秦と付き合ってるんだ!」



明るい声。


顔は私が逸らしてるから、見れないけど多分、幸せそうな顔をしてるだろう。


「結衣はその男の子と付き合ってるの?」



「ま……だ」


「なんだぁー! 
 てっきり、あんなに酷いことさせといて、もう、次の男の子と付き合ってるのかと思ったぁ~」



もう――
言い返すことも出来ない。



私は最低だから。



「やめろよ」



――樹?!