恋の華が舞う季節

一瞬手が震えた。


だけどこれでみんなが幸せになれる、唯一の方法なら――


迷っちゃ駄目なんだよ。



勢い良く、手首に突き刺す。



そして溢れ出す血。


走馬灯のように、綺麗な思い出がこみ上げる。



“楽になりたい――”