「あこ…しがみつきすぎじゃね?」




「だっ…だってぇ〜…」




最初は俺の腕につかまってるだけだったのに、進んでくにつれて俺の体に完全に抱きついてる…。



顔を俺の胸の横の辺にうずめてて、たぶんあこは今何も見えてないだろう。




そんなに怖いのか?



ちょっと怖い音が聞こえると抱きしめる力を強くしてくる…。




その度に俺は理性を押し込めるのでいっぱいいっぱいだ。




「あこ…ちょっと離れてくれねぇか?」



「むり…拓斗にひっついてないと死んじゃう…」




「…っ///」




こいつ…いくら怖いからって今の言葉はだめだろ⁉



あー、あこが俺の顔見れなくてよかった…



確実に赤い…





…俺の理性が限界になる前に早く出よう!




「走るぞ!」



「えっ⁉」





ー走ってお化け屋敷を出ると…



みことと祐樹がニヤニヤしながら立っていた。



するとみことが俺にぼそっと…




「お化け屋敷の中であこのこと押し倒したりしなかった?」




「はぁ⁉」