「みことちゃん、お菓子食べる〜?」
「あー、食べる食べる!」
「甘い物好き?」
「あんまりかなぁ〜?どっちかって言うとしょっぱい系?」
「ポテチあるよ!」
「え〜、太る〜!」
「みことちゃん、めっちゃ細いし!」
「祐樹くん、お世辞はいいよぉ〜!」
「いや、まじで!」
ー今は車の中…。
2列目にみことと元井くん。
3列目にあたしと拓斗。
き、気まずい…。
前はすごい盛り上がってるけど、あたしたちは会話ゼロ…。
まあ、当たり前っちゃ当たり前だけど。
そんな空気を察してか元井くんのお姉さんが
「おーい、もうちょっとでサービスエリアだけど休憩する〜?」
「はい、ぜひ!」
答えたのはあたし。
一刻も早くこの空気から抜け出したい!
「はい、到着〜♪10分休憩ね!」
「「はぁ〜い!」」
あたしとみこと、拓斗と元井くんで車を降りた。
ぷはぁ〜!空気が新鮮‼
てか、みことに事情聴取しなきゃ!
「みこと!」
「なぁに〜?」
「なぁに〜?じゃなくて!」
「3人って聞いてたんですけど!」
「あ〜、急遽予定が変更になっちゃってさ!」
ぜっったい、仕組んだでしょ!
「でもちょっと嬉しいんでしょ〜?」
ニヤニヤして聞いてくるみこと。
「そ、それは…。」
「でしょぉ〜?」
「でも拓斗が迷惑じゃ…」
「大丈夫だって!ただの勉強会だし!」
「そっか、そだね!楽しんだもん勝ちだよねー!」
「いや、勉強会だけどね…。あんたのその切り替えの早さにはいつも感心だわ…。」
それは、褒めてんの?