…拓斗としゃべらなくなってから1週間。


できるだけ拓斗のことは思い出さないようにしてる…。

でも、どうやったって毎日思い出してる…。




お昼も一緒に食べなくなってみことにも元井くんにも心配かけてる…。





ーキーンコーンカーンコーン♪



「……こ…、あこ!」

「へっ?あ、みこと、何?」

「何?じゃないし!あこ、最近ぼーっとしすぎ。祐樹くん達とお昼食べなくなったし…。どうしたの?」


「ど、どぉもしないよ…?」

「…無理には聞かないけど。」


ごめんね?みこと…。


「あこ、購買行こ?」

「うん!」


はやく元気出さないと‼




ー購買に着いて…


「あ!ドーナツ発見!」

やっぱりドーナツ見るテンション上がるぅ〜♪

2個買っちゃえ〜!








「あこ、買えた?」

「うん!買えた!」

「げっ!2個!その大きさで⁉」

「安かったしぃ〜♪」

「そんだけ食べてよく太らないね!」

「太るよぉ〜。」

「そんなに痩せてて何ゆってんの‼」

「痩せてなん、か…」



前から拓斗と元井くんが歩いてきた。


「あ、みことちゃん!」

「祐樹くん!やっほー!」

「久しぶりに一緒に食べようよ!」


ドキッ


「祐樹、行くぞ。」

「おい、拓斗ちょい待てよ!ごめんみことちゃん!またメールするね!」

「うん。分かったよ!」





思い知らされた…。
もう他人なんだ…。そ、だよね…。


顔を見るだけでキツイ…。


早くここを離れたい…。



「ちょっと、あこ待って!早い!」

「あ、ごめん…。」

「え⁉あんた泣いてる⁉」


え……。

「あ…。」


あたし泣いてる?

ははっ…。忘れるとか言って全然ダメじゃん…。





「あこ…、いい加減話してもらっていい?」