ー次の日の昼休み…。


「みこと〜購買付き合ってぇ〜!」

「いーよん。」

「今日ドーナツが新発売なんだぁ!」

「あははっ、あこはほんとドーナツ好きだねぇ!」

「もぉ、大好き‼」


なんて話しながら歩いていると、

いきなり…


「松浦あこ、ちょっと来なさいよ。」


…へ??

声をかけてきたのはきれいな派手目の女の子3人組。

「な、なんでしょうか?」

「とにかく来なさいよ。」


ガシッと腕をつかまれた。


ーひぃぃぃ〜‼‼

怖いよ〜ん!




「ちょっとあんた達!あこに何の用?」

みことがあたしの腕をつかんで離してくれた。

「は?あんたに関係ないでしょ?」

「うん、関係ないね。でもこの子困ってるし、用件も言わずにいきなり連れてくのは筋違いってもんでしょ⁉」


「……」


言葉につまってしまったらしい…。


「で?用件は?」


「ねぇ……有原く……妹…ない?」

コソコソとしゃべり出す女の子達。

何話してるんだろ…?

「もう、いいわ。」


…はいぃ⁉


そう言ってスタスタと歩いていっちゃった。


「なんだったんだろ?」


するとみことは…

「そんなこったろうと思ったよ…。」

「ん?どゆ意味?」

「あたしが拓斗の妹だって分かってやめたんでしょ。」

「…?」

あたしが首をかしげていると…

「うん、あこは分かんなくていいよ。」

「何それー?」

「とにかく!もしまた1人のときとかに呼び出されてもついていっちゃダメだかんね‼」

「う、うん…。」

みことの迫力に押されぎみ…。



でもちょっとこんなことが続いたら怖いなぁー…。