「言うこと…。ん〜、あ!特大ドーナツの抹茶味が発売されましたぁー!」












「 ……」



「あ、違う?」




「ねぇ、あこ?あたしたちって親友だよね?」


「当たり前じゃん!」



みこと、急にどうしたんだろ…?


理由はわかんないけど、表情とか口ぶりから真剣な話だって分かる。


「こーれ。」


ー!

それ…。





「え…何でみことがそんなもの持ってるの?」


「今日学校にきたらあこの下駄箱からこの紙がはみでてた。」





そう…。


みことが持っているのは毎朝あたしの下駄箱に入っていた嫌がらせ(?)の手紙だった…。



「どうゆうことか説明してくれる?」




少し微笑んで言うみこと…。



やっばい!これは…みこと本気で怒ってる…よね…?




「え、えと、それは…その…」


「まあ、内容を読めばだいたいの理由は分かるけどさぁ。」




そう言ってあたしに手紙を渡した。




『有原くんにお前みたいな性格ブスは似合わない!二度と関わるな!』





…性格ブス。


か…。さすがにその言葉はきっつい…。







「ねぇ、あこ…。あんたを責めるつもりはないんだけどさ…、どうして言ってくんなかったの?」


「み、みことに心配かけたくなかったし、どうせ一時的なものだと思って…。」


「…バカッ!」




ば、バカ⁉



「親友は心配してなんぼでしょ⁉言いたくないことだったらいいけど、あんただけでなんでも背負いこまないでよ…。」


最初は強い口調だったけどたんだん弱くなっていった声…。

みこと涙目だし…。

すごく申し訳ない気持ちでいっぱいになった。



「ごめんっ!ごめんね、みことっ!」

「何であんたが謝るのよぉ〜ぅ!」



教室だっていうのに2人で抱き合った。













「だいたい!こんな手紙書く奴。誰なのよ‼絶対許せないぃ〜〜!」


ーグシャッビリッビリッ


わぉ〜…。

みことは手紙をビリビリに破いてしまった。


「み、みこと?あたしは気にしてないから、大丈夫だよ?」


「そう…?それならいいんだけど。やっぱムカつくぅぅ〜!」




みこと…、 あたしのためにこんな怒ってくれてありがとう…。




「大好きだぁ〜!」


「ちょっ、あこ!急に何よ⁉」






















むふふ…。

全く…いい友達を持ったもんだ!