【拓斗SIDE】


俺は不機嫌で4限目を終えた。





あこと昼飯を一緒に食う約束したんだけど…




なんで、それで不機嫌になるかって?


最初は断ったくせに祐樹の名前を出したら、食いついてきたんだ…






あこも祐樹みたいなタイプが好きなのか?



〜〜〜ッ!イライラするっ!













ま、でもそんなこと言っててもしょうがないか。



あこが誰を好きだろうと俺に振り向かせるまでのことだからな。






俺と祐樹は校舎裏に向かった。

祐樹はみことと食べれるからかごきげんだ。





ーイラッ


こいつ…



「チッ!」



そう言って祐樹を蹴ると、




「えぇー⁉ なんでよー!たっくん、ご機嫌ななめ?これから愛しのあこちゃんとランチだってのに。」




だからだよ…!


まあ、こいつにあたってもしょうがねぇよな。




そんなこんなしているうちに校舎裏のベンチに着いた。





「あ!拓斗!元井くん!」



あこ…、









やっぱかわいい…。




「みことちゃん、やっぱかわいい…。」





ここに同じことを思っている奴がいた。

相手はちがうけどな。



「ここに座るのでいいよね?」



あこが指差したベンチは2人がけ。


隣にも同じベンチがある。




あこはみことと同じベンチに座ろうとしたが…、




ーグイッ!


俺はあこの手をひいて同じベンチに座った。



「えっ、た、拓斗?」




ー////



恥っずいことしたな、俺…。

ぜってぇ顔赤い…。





で、自然にみことと祐樹が同じベンチに座る。



結果オーライじゃね?