ーその日の昼休み…




「あこー、あたし今日お弁当忘れたから購買付き合ってー!」


「うん。いーよー!」





購買に向かう廊下を歩いていると…




「あ…!」




窓から拓斗が見えた。



「あ、拓斗じゃん。まぁた告白ー?」



みことの声にもうー度外を見ると女の子と一緒にいる。



女の子は顔を赤らめて話している。





ードクンッ





「まぁた、OKすんのかな」




ードクンッ








もし拓斗があの子と付き合ったら…




あんな笑顔をあの子だけに見せるの?

あの子とデートするの?

あの子だけの特別な存在になるの?







ーいやだ…



やだ!そんなのやだ!








もうこの気持ちに気づかないフリなんてできない。








その場で立ちどまっていると、




「あこ?どした?」




「みこと、あたしだめみたい…」




「は…?」















「あたし…、拓斗が好き。」






そう、気づいてしまったの。



拓斗に恋する気持ちに…

あたしは






















拓斗が好きなんだ…
























でも





この気持ちは封じこめなきゃ…。