店長が本社てか本部に入ることになったらしいんだけど…
『俺お前に期待してんの。で、簡単に言うとフランスとイタリアに2年間行ってほしい。』
『え⁉︎ちょ、意味がよく分かんないんですけど…』
『いずれお前に本店の店長をやってほしい。で、ゆくゆくは本部に入ってほしいと思ってる。
まあ俺が勝手に思ってるだけなんだけどな?』
『俺が?本店店長?本部⁉︎いやいや店長冗談きついっすよ!』
『いやマジ。今ウチのブランド全体でヨーロッパ留学する奴募集してんの。
まあ募集っつっても本店店長クラスの推薦ないと無理なんだけど。
俺はお前を推薦する。』
『いや…ヨーロッパって…話に着いてけねえ…』
『費用はもちろん会社持ちだし、何よりフランスとイタリア。本場だぞ?
本気で服好きな奴は絶対行くべきだと俺は思う。
俺も行ったけどかなり価値観変わったぞ。』
『本場…』
返事はもう少し待つと言ってくれた店長
「俺なんかが行っていいのかっていうか…しかも2年…」
全部聞き終わった拓斗は考え込む顔
「お前、本気で服やりたいんだよな?」
「それは…まあ…」
もうこの道しかないと思ってるしな…
「じゃあ行け。絶対お前にとって無駄にはなんねえだろ。」
「…そりゃ、そうだけどさ〜…正直本場ってのもかなり惹かれるけど…言葉もできねえし、みことのことも…」
「言葉はどうにかしろ。…みことは祐樹に行くなとか言わねえよ
あいつだって一年間イギリス行ってたじゃねえか」
「うん…言わないってのも分かってる。
それよりも俺が耐えられるかな…
それに結婚だってしたい!でも2年離れるって分かって結婚なんてできねえ」
「どうして?」
「旦那はいるってのにずっと側にいねえんだぞ⁉︎結婚してる分余計寂しくねえか?」
「お前案外いろいろ考えてるのな」
「案外ってなんだよ案外って!」
ああでもマジどうしよ…
