ープルルルル♪
『もしもしっ、あこ⁉ あんた大丈夫なの⁉』
キーン…
耳いたた…
こ、声おっきいなぁ
「これからは後輩としてよろしくお願いします!みこと先輩」
『はぁ⁉まじで⁉』
「えへへ…」
『えへへって…ってか、あこあんた祐樹くんより悪かったの?祐樹くん留年じゃないけど』
あ、そっか祐樹くんも受けてたんだった
(忘れないであこちゃん!BY祐樹)
「祐樹くん、留年回避だったんだ〜」
てことは4人の中であたしだけもう一回一年生か…泣
『祐樹くん全教科30点代だったんだけど、あこそれより悪かったの??』
え?
え?
「えぇぇぇ⁉」
『何、どしたの?』
「あたし、30点代ひとつだけで他全部40点以上だったよ?」
どういうこと⁉
『あこさぁ、勘違いしてるでしょ?留年するのは30点以上とれなかった人だよ?』
え?30点⁉
「そんなはずないよ!だって先生言ってたもん!」
『それ、目標点数ね?あんたほんとに早とちりだよね。
びっくりするじゃん!話ちゃんと聞きなさいよ!』
「はぁ〜い」
『もう!しっかりしてよね?』
そう言って切れた電話
はぁ〜…何だよかったぁ〜
一人安心していると…
「全部聞こえてたんだけど?」
あっ!
拓斗のこと忘れてたっ…
「おいあこ、どういうことか説明しろよ?全部あこの勘違いか?」
か、顔が怖いです…拓斗センパイ…!
ととと、とにかく謝るしかな〜い!
「ご、ごめんなさぁ〜〜いっ!」
