「じゃあ帰ろっか!拓斗」 「ああ、そうだな」 立ち上がってあたしの手を引いて歩き出す拓斗 「えへへ…」 「何、笑ってんだよ」 「何でもな〜い」 自然に手を繋いでくれて、 あたしに歩幅を合わせてくれて、 ヤキモチ妬いてくれて、 こんな幸せでいいのかな? あたしもちょっとは拓斗に幸せを返せてるかな? 返せてたらいいな! この時はこの幸せがなくなってしまうなんて思ってなかった… 拓斗と離れることになるなんて…