ザワザワしている体育館。
「え〜まあ、二学期もがんばっていきましょう。」
校長の超適当な挨拶が終わり…
「生徒代表挨拶、1年1組有原 拓斗。」
待ってました!
マイクの前に立ち、一礼。
「え〜と、俺がわざわざ生徒代表の挨拶なんかに立候補したかというと…」
先生達は事前に渡した内容と違うことをしゃべっている俺にかなりびっくりしている。
「1年3組松浦あこ。あいつ、俺のものなんで。」
またザワザワし始めた
「あこに手ぇ出す奴は男も女も容赦しねえから。」
「「「きゃぁーーー!」」」
ところどころから悲鳴が聞こえる
「なんでぇ⁉あの二人付き合ってんの⁉」
「おい、まじかよ⁉」
あー、スッキリしたー!
当のあこを見ると何が起きているか分かってないような感じでぽかんとしていた。
「お、おい有原!!」
驚きすぎて何も言ってこなかった先生達がやっと反応しだした。
「お騒がせしましたー。ま、そういうことで全校生徒の皆さんよろしく。」
「ありはらぁ!早く降りてこい!」
「はいはい、言いたいこと言ったんで降りまーす。」
ヒラヒラ手を振りながら壇上から降りると…
「お前、何やってんだ⁉」
はーい、怒られてきまーす。
